首都ハノイは政治と文化の中心都市。
フランス統治時代の建築物が多く残り、日本でいえば昭和前半のようなどこか懐かしい時代を思わせる都市です。
一方、ホーチミンは経済の中心なので、近代的で派手さがあります。
同じベトナム国内でもハノイとホーチミンは気温も国民の人柄も違うんですよ。
買物やエステはどちらの都市でも楽しめますが、
趣のある街歩きや世界遺産めぐりなどに触れたい方には、私はハノイをおすすめします。
文廟
ハノイ駅の西側にある文廟(ぶんびょう)は、1070年に建てられた儒教の開祖「孔子」を祀った霊廟で、
ベトナム最古の大学です。
入場料は150円程度。
立派なレンガで囲まれた敷地の中は、手入れの行き届いた緑あふれる静かな世界でした。
この門を裏から見た姿は10万VND紙幣にも描かれています。
3つほど門を潜り抜けていくと、右側に見えてくるのが亀の背に乗った石碑。
この石碑は官僚試験に合格した人の名前を記しており、ユネスコの「世界記録遺産」に認定されています。
大きな池には亀がいました。
さらに門をくぐると広い空間にでて拝殿と大聖堂が見えてきます。
ここが祭壇のようです。
一番奥まで進むと、かつて大学であった建物にたどりつき、当時の教材や制服や文廟の模型を見ることができます。
俯瞰で見るとわかりやすいですね。
一本通行の敷地ですが、一番奥まで行った際には横から敷地外へ出ることができたので、
IKEAの店内よりは自由に出口へ向かうことができますよ。
文廟の場所は、ホアンキエム湖から徒歩30分ほど離れているので、散歩を兼ねて歩くかタクシー移動が便利です。
タクシーの場合はベトナムではGrabが一般的なので、旅行者でも慣れてしまえばとっても便利で安全です。
また、徒歩の場合はハノイ駅の東側にダナンの高級チョコレートブランド「Pheva」のショップがあるので、
お土産買いに立ち寄ってみてください。
ハノイ大教会
フランス統治時代に作られたハノイ最大の教会。
いわずと知れた定番スポットですが、正式には「聖ヨゼフ大聖堂」と言います。
教会の中に入ってみると、広い天井に真っ白い壁がとても美しい厳かな空間でした。
外観とは異なる明るい雰囲気でちょっと圧倒されます。
ベトナムの教会はピンクや黄色などのカラフルな教会も多いですが、
ハノイ大聖堂はクラシカルなゴシック様式の建築でとても素敵でした。
ホアンキエム湖や旧市街から近く、周辺にはたくさんのカフェや商店があるので、
教会の周辺は常に人々の憩いの場となっています。
旧市街
ホアンキエム湖の北側に位置する旧市街は、ハノイになる前の「タンロン」という時代の一大商業エリア。
現在はベトナム政府が管轄する指定遺産なので建物の建て替えを行わず、古い町並みを残しています。
小さな商店がたくさん並ぶ問屋街のような旧市街の町は、ごちゃごちゃ感と複雑な道に迷子になりそうですが、
靴屋さんが並ぶ通り、お菓子屋さんが並ぶ通り、生地屋さんが並ぶ通り、
などとストリートごとに扱っている商材が違うため、1~2回歩くとなんとなくわかってきます。
今はGoogleマップもありますしね。
またバックパッカー向けの安宿やスパなどもたくさんありますよ。
ホアンキエム湖周辺
ハノイを象徴するホアンキエム湖は一周すると約20~30分ほど。
周辺にはホテルやカフェや百貨店などもあり、
太極拳をしたり、ベンチでリラックスしたり、朝も昼も夜も人々が集まり様々に過ごしている様子を見かけます。
特に週末の夜になると歩行者天国となるので、子供連れの家族やデート中のカップルや観光客などで、さらに賑やか。
歩行者天国で子供用のカートが走れるなんて日本ではおそらくありえないですよね?
ハノイの子供たちは自由に走り回って幸せそうでした。
ショッピング
ベトナムに行ったら女子は絶対ショッピングです!
かわいくてカラフルな雑貨や小物がたくさんあり、しかも安いんです。
日本も100円ショップや300円ショップなど安く買えるお店もたくさんありますが、
ベトナムに来たら、まずはカゴバックが欲しくなりませんか?
ハノイでは旧市街にたくさんのお店が揃っているので、街歩きしながら気になるアイテムをゲットしていきましょう。
ランタンやベトナムの伝統焼物であるバッチャン焼きの食器類。
アロマグッズなども日本より安いですよ。
そしておすすめは洋服!
最近日本で購入する洋服の生産国ってベトナム製やカンボジア製などをよく見かけませんか?
ベトナム人はまじめで手先が器用な人が多いので、そういった分野の生産力が上がってきています。
また、生活レベルも豊かになりおしゃれな人も増えているので、デザインセンスのいい服を見かけるようになりました。
シンプルだけどちょっとひねりの効いた服が日本より安く買えますよ。
ベトナム人は小柄で細い人が多いので、サイズは要チェックです!
街歩きしていると、ディスプレイの素敵なお店もたくさんあって勉強になります。
ネイルサロン
もうひとつおすすめなのはネイルサロンやスパ。
日本の半額以下くらいです。
しかも、前述したようにベトナム人は手先が器用。
日本のネイルサロンのようにのんびり2~3時間おしゃべりを楽しみながらではなく
時には2人がかりのネイリストで手際よく進めてくれて、仕上がりも十分きれいでした。
アートを後付けした際の会計のもめんどくささもないです。
私が訪問したのは旧市街にある「Nail Kitchen」。
事前予約し訪問したところ、ローカルに加え韓国人や欧米人なども来ていて、とても繁盛している様子でした。
そんななか、若き女性オーナーがやってきてテキパキと店の回転率をコントロールしつつも、
お客さんに対しては「もう少しお待ちください」「大丈夫ですか」など細やかにケアしていていました。
そして、黙々と休むことなく次から次へと手際よく施術してくれる職人ネイリスト達の素敵なサロンです。
受付の方やオーナーは英語でコミュニケーション取れますが、ネイリストさんは英語を話せない方も多かったので、
ジェスチャーでも何とかやり取りできている方もいました。
一番安心なのは、事前にネイルの仕上がりイメージをスマホ画面で用意しておけばバッチリです。
ハノイ旅行する日が待ち遠しいですね~
素敵な旅プラン作りましょう!