私はありがたいことに五体満足で生まれ、
長年、日常生活には何の支障もなくスポーツなども楽しめていました。
しかし、ある時、ヨガのレッスンでダウンドッグのポーズをしているときに先生から
「utokaさん、サル腕ですね!」と言われました。
「サ、サル腕…?それって猿の腕ということ?毛深いとか…??」
「猿っぽい腕」というインパクトが強すぎて、少々屈辱感を覚えましたが、
その日から今まで苦手だったことが猿腕によるものだと知ることができ、
だんだんと解決策が見えてきました。
猿腕の特徴
猿腕(猿手)とは、肩や肘の関節が通常より柔らかいゆがみの一種で、腕の筋力の弱い若い女性に多いそうです。
以下に該当する方は猿腕かもしれません。私はほぼ合致します…
ちなみに英語では「double jointed elbow」というそうですよ。
チェック方法
猿腕にとって苦手なこと
腕立て伏せ
子供のころ、部活などで腕立てをやってもせいぜい5回くらいが限度でとっても苦手でした。
周りのみんなはできるのにできない自分に劣等感をいただいていました。
四つん這いや腕立て伏せをするときに、肩や二の腕の力もひとつになって1本の腕となってくれればいいのですが
意識しないと肘から下だけの力で支えようとしてしまいます。
側転
子供のころ、体育の授業で側転がこわくてこわくて
みんなみたいにバランスよく腕に体重がかけられないんです。
腕が真っすぐの伸びてひとつの支柱の役割をしてくれたら、バランスよく体を回転させることができるのだと思うのですが、
なぜかまっすぐ力が均等に入らす、肘に負担がかかってしまいます。
逆立ち
同じく、腕の肘から下で支える状態になってしまい、足を誰かに支えてもらわないと自重を支えきれません。
ボウリング
肘の内側が前を向いてしまうのでボールが曲がっていってしまいます。
テニス
あまりテニスの経験はありませんが、飛んでくるボールの重さに腕1本で耐えられず
打ち返す力が弱くて腕や肩がめっきり疲れます。
マウス操作
仕事が忙しくパソコンで細かいデータを扱ったりする操作が日常的に多かったせいか、
ここ2年くらいで急激に手首が痛くなるようになりました。
腱鞘炎かもしれないと思い、手首の負担を軽減する「エルゴノミクスマウス」に変えました。
普通のマウスよりは負担が減ったように思いますが、やっぱり手首はすぐ疲れて痛くなります。
固い蓋が開けられない
ペットボトルや瓶などを開けるときに力が入りません。
もしかしたら猿腕で手首がねじれてきたせいかもしれない?と最近感じています。
まぁ、老化による握力低下なのかもしれませんが…
猿腕の負担軽減方法
残念ながら先天的な要因の場合の改善は難しいようですが、姿勢の偏りや筋力が少ないなど後天的な要因の場合は、
腕の筋力をつけることで改善するケースもあるらしいと知り、スポーツジムに通い、筋トレをしてみました。
しかし、半端なく辛いです…
筋肉がないせいか、関節がねじれているせいか、変なところに負荷がかかってしまい、
特に、肩と肘下の腕の筋力で何とかしようとしてしまうようで、1本の腕としてバランスよく力が入りません。
よって、マシンを使ったトレーニングは諦めました。
ただ、日常生活の中で小さな工夫をするようにしています。
ヨガや腕立てなどをするとき
手首を少し内側に傾け、肘が外に向くようにし、肩から手首までが1本の棒として力が入るように意識。
手提げのバッグを肘にかけるとき
肘の内側と手のひらが上を向かないように、手のひらがお腹を向くように持つ。
ジョギングの時
なぜか肘を曲げて走っていると疲れてくるので、手のひらを上にするか、だらんと手をぶらぶらさせたまま走る。
ちょっと不審な人と思われているかもしれません…
まとめ
猿腕は生まれつきの個性。
パッと見ただけではわからないけれど、実はそれなりにちょっとした不便さをかかえています。
もちろん、日常生活には何の支障もありませんし、猿腕だからこそ有利なスポーツもあるそうです。
しかし、世の中にはいろんな人がいて、目に見えているものがすべてではないはず。
周りの人々と同じように同じことができなくても、
そこには、自分の知らない世界や見えていない理由があるかもしれない
という想像力を常に働かせて人と接していきたいものです。